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旅、ごはん、歌、臨床心理の勉強など興味のあることと、考えたことの記述

使えるものは使う:ピコ太郎編

PPAPが流行りましたね。

 

一ヶ月ほど前、担当している子どものママから教えて頂き、youtubeをチェック。ああなるほど〜、最近彼が楽しそうにつぶやいてた(歌ってたんや)のはこれか。わかるわー、こういうの面白いよねえ。

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ワークシートに紛れ込んでいた謎のイラストの意味も分かったよ・・・。PPAPへの想いをイラストで表現してたんやね。

 

彼、これ好きなんやなぁ〜ということが分かったので早速Weekly Spelling学習に導入。タイミング良く、比較級付きの形容詞がたくさん入ってる課題でした。

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「I have a cheap, I have ER・・・ahhhh!!! Cheaper!!!」

 

ゆーて二人で歌いながら勉強したところ、ちょっと憂うつだったスペリングが楽しくなったみたい。ぐふぐふと笑いながら学習がすすんだ。

 

その結果、正答率が格段にアップし、週末のテストも全問正解。自信・意欲にプラスして、単語を分割して記憶するという学習法を身につけた彼は、翌週の「subheading、subtitle」など接頭辞にパターンがくる単語群もみごとに全問正解・・・!挙げ句の果てには、パターンない、phonicsに従ってない(tricky wordという)長い単語群まで正解するようになった。WOW!!!

 

彼の秘めた力を引き出すきっかけとなったPPAP及び、ピコ太郎さま。本当にありがとうございました。

洗濯塾の毛玉取り:夢編

「洗濯塾の毛玉取り」についてもう一つ書いておきたい。

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早速、以前から毛玉が気になっていた、フードの大きい黒コートの手入れをした。ひろげたコートを一部分ずつ、ブラシでしゃ、しゃ、しゃ、と撫でる。位置を変えながら、何も考えずに、その動作を延々とくりかえす。このような単純作業は脳のどこかがものすごく気持ちいい。

 

何分かかったか分からないが「今日はこのへんで」という気分になって毛玉取りを終える。満足してソファで本を読む。すぐにうたたねをする。

 

夢をみる。私は母に「毛玉とってあげる」という。母は群青と灰色の混ざった桃色の手編みセーターを着ている。その背中にしゃ、しゃ、しゃとブラシをかける。場面はさっきまでと同じこの部屋。ストーブの蒼い炎と湯気がゆれている。母の表情は分からないが、楽しい雰囲気だった。

 

「洗濯塾の毛玉取り」は、本来、人が着ている服の毛玉をとるものではない。何や、その使い方。と目が覚めてから思う。

どこか特別な場所

昨日「洗濯塾の毛玉取り」を買いました。

テーブルに服を拡げ、毛玉がとれてるのかどうなのかよくわからないまま撫でる動作を繰り返すのですが、そのあと附属の「ミニ熊手」みたいなもので掻き取ると、一定量の毛くずのようなものがとれているのです。これは丁度良く無心になれる作業であり、大変気にいっています。

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ただ、これを買うのは2度目です。

 

私はこれを一昨年の冬に購入し、春先にどこかに仕舞って、去年冬が来たとき使いたいのに見つからず、いちねん我慢しましたが、今年また買いました。

 

一昨年の冬の終わり「これは好きだ、来年もまた使いたい」と思い、大切に二つの道具をセットにして、どこか特別な場所に仕舞いました。しかし次の冬、残念ながらその場所が思い出せませんでした。

 

私には、たまにこういうことがあります。必要があって特殊な所に仕舞ったものを忘れてしまうということです。

 

例えば小学生の頃、電車の切符をなくしてはいけないと思い、ここなら忘れないと思う所に入れました。そこからたった2駅なのに、改札を出るとき切符の場所が分かりませんでした。コートやスカートのポケット、財布、読んでいた本の間、鞄の中をひっくりかえして探しても見つからないのです。

「ぜったいに忘れないようにどこかにしまったんです」と汗をかきながら荷物をひっくりかえしている小学生が嘘だけはついてなさそうだと思ったのか、それとも時間の無駄だと思ったのか、駅員さんは「通って良い、次から気をつけて」と言いました。

 

家に帰って分かったのですが、切符は靴下の中に隠してありました。

 

なくしたものが見つかるときはたいてい「へえ−、こんな所に?!」という感じです。まるでもともと記憶に書き込まれていないみたいなんです。

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いつかどこか意外なところから一昨年の「洗濯塾の毛玉取り」も見つかることでしょう。そのときは誰かに1組プレゼントします。いつになるかは分かりませんが、欲しい人はご予約下さい。

イギリス人のノート投げ

イギリス人はノートを配るとき、投げる。

どんなでかいノートでも、角が尖ってても、

机やカーペットに投げつける。

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上品な先生でも、おとなしい子どもでも

ノートは投げるもんやとおもてるから、ごんごん投げる。

 

最初は「おおっ?怒ってんの?」

と思ったがそうではない。

 

本の学校であんな風にノートを投げたら、乱暴者やと思われるでしょう。

「ノートは 投げません」と100回書かされる子もいるかもしれないです。

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些細なことだけど、英国人がノートを投げ配るの見ると

異文化を感じます。

 

 

 

 

 

IBとPYP

IBはInternational Baccalaureate (国際バカロレア)という教育プログラム。

PYPはPrimary Years Program の略で、IBのうち幼児~小学校(3~12才)の教育プログラムをさす。

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神戸ではカナディアン・アカデミー、マリスト・ブラザーズ、ヨーロピアン・スクールの3校が実施している。先日ヨーロピアン・スクールのIB説明会を聴講し、概要が分かったので記録。

 

IBでは、具体的に教えるトピックは定められていない。むしろただ大枠の理念というか、哲学のようなものだという。子どもに知識を詰め込むのでなく、全体的な存在として相互に関わりながら、世界をよくする働きができる人を育てるという理想を掲げている。具体的には

 

「知識のある人、探求する人、考える人、コミュニケーションをとる人、信念を持つ人、心を開く人、思いやりのある人、バランスのとれた人、挑戦する人、振り返りのできる人」

 

を育てるとある。

 

「knowledge を持ちつつconceptを理解し、skillsを身につけ、自らresearchし、他者と相互に学び合い学んだことをactionで示すattitudeを備えたcreativeでinteractiveな人物」を育てるため、教科を超えて1つのテーマについてしばらく学ぶという。そのテーマとは、例えば「human body」とか「pollution」とか。

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一見楽しそうで、自分も子どもの頃にこんな教育を受けたかった、ようにも思える。けど、IBにも疑問・問題点はけっこうあるんじゃないか。例えば

 

・成績などが標準化しづらそう。進学や転校のときどう能力を評定するのか?

・先生によって授業の質が大幅に異なりそう。

・creative, interactiveでいることが苦手な子もいる。スペシャルニーズへの対応には指針があるのか。

 

など。

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教師も、単に知識を授ける人間ではなく、good facilitatorとして機能しなくてはならない。先生もcreativeでinteractiveじゃないと勤まらないですね。 

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ばすきんろびんす

今日は忙しかった。帰り道、見るものすべてが美味しそうに感じられる。くまごろうラーメン、鯛焼き屋はぶじ通り過ぎたものの、神戸サウナ1階の31アイスクリームの灯りに引き寄せられる。店員さんが気の毒そうな顔をして「すみません11時までなんです」

 

時計を見ると11時05分だった。

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ハーゲンダッツが食べたい夜はこれまでにもありましたが、ばすきんろびんすが食べたい夜というのもあるんですね。

 

また11時前に行こうと思いました。

 

知能検査、IQまわりの「初」整理

 

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1905年 ビネー(& シモン)

“ビネー式知能検査”

目的:発達が遅れている子どものスクリーニング

※IQの概念は、まだなかった

※世界初の知能検査。

 

 

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1912年 シュテルン

ビネー式を用いて、標準的な発達水準における相対的な知能の位置づけを知能指数(IQ)を提唱、「精神年齢(MA)/生活年齢(CA)x100」で算出するものとした。=

※初の「IQの概念」を提唱。

 

 

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1916年 ターマン

スタンフォード・ビネー式

→米国むけに標準化する際に、シュテルンの「IQ」の考え方を導入。

※知能検査に初めてIQを導入。

 

 

 

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1939年

・ウェクスラー=ベルヴュー知能検査

偏差IQ(DIQ)=同年齢集団内の平均と比べ、どの程度高いか低いかを示す。

WAIS-Ⅲ、WISCⅢ

FIQ(全検査)

VIQ(言語性)

PIQ(動作性)

<群指数>

言語理解(VC)

知覚統合(PO)

作業記憶(WM)

処理速度(PS)

 

WISC-Ⅳ

FIQ(全検査)

<指標得点>

言語理解(VCI)

ワーキングメモリー(WMI)

知覚推理(PRI)

処理速度(PSI)

 

※初の偏差IQ導入。

 

ウェクスラー・ベルビューに加瀬亮の写真を使ったところが、

私による、私のための工夫であった。