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旅、ごはん、歌、臨床心理の勉強など興味のあることと、考えたことの記述

ケーキ

今朝は少しきつめの仕事があった。

 

この仕事のあとには、ご褒美のように、美味しいケーキを買って帰ることが習慣になっている。

 

近所の小さなケーキ屋さん。時折、行列ができていたりするお店。

 

今日は比較的空いていて、種類も豊富だった。どれにしようか、、、ケーキをひとつひとつ見定めていると、店員さんが小さな紙カップを持ってきてくれた。

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チョコレートとパイナップルのスムージーです。お試し下さい。と。

 

チョコレートとパイナップル?色は普通のチョコレート色、、、スプーンですくって舌にのせる。香りを鼻に抜く。

 

あー。美味しい。チョコレートの芳香と甘さ、なのにパイナップルの酸味!涼しい。安らぐ。なんて素晴らしいんだ。脳に喜びが、舌から清涼感が全身に広がる。小さな紙カップからの小さな小さなスプーンひとすくいの液体に、これほどの驚きと癒しが。

 

その興奮を経て、本日選んだのはチョコレートクリームのシューとカスタードのミルフィーユ。

 

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ところで、私は美味しいケーキを食べるとき、ひとの約3倍の時間を要します。美味しいケーキは美しい、美しいケーキは美味しい、と(頭の中で)つぶやきながら、その美をフォークで崩しつつ。

 

崩しながら、「味わうために破壊してしまう」という人間の性について、ほんの少しの哀しみを憶える。しかし、その感情はのちの幸福と一緒に体験されるため、過ぎてみればよい想い出となる。

 

一口、鼻に香りを送り、美味しさが脳に届く感じを味わう。次の一口に向かう頃には、高揚と期待で腕が震えている。私は、できるだけ長い間その味と香りを味わっていたい。ケーキは口中にある間が最も価値が高い故、その時間は心ゆくまで長くとりたい。

 

ね、大げさでしょう。

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しかし、これで今日も頑張ってよかったなと思えるんだから。脳にずーんとくるほど美味しいケーキって、あんまりないですよ。