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旅、ごはん、歌、臨床心理の勉強など興味のあることと、考えたことの記述

IBとPYP

IBはInternational Baccalaureate (国際バカロレア)という教育プログラム。

PYPはPrimary Years Program の略で、IBのうち幼児~小学校(3~12才)の教育プログラムをさす。

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神戸ではカナディアン・アカデミー、マリスト・ブラザーズ、ヨーロピアン・スクールの3校が実施している。先日ヨーロピアン・スクールのIB説明会を聴講し、概要が分かったので記録。

 

IBでは、具体的に教えるトピックは定められていない。むしろただ大枠の理念というか、哲学のようなものだという。子どもに知識を詰め込むのでなく、全体的な存在として相互に関わりながら、世界をよくする働きができる人を育てるという理想を掲げている。具体的には

 

「知識のある人、探求する人、考える人、コミュニケーションをとる人、信念を持つ人、心を開く人、思いやりのある人、バランスのとれた人、挑戦する人、振り返りのできる人」

 

を育てるとある。

 

「knowledge を持ちつつconceptを理解し、skillsを身につけ、自らresearchし、他者と相互に学び合い学んだことをactionで示すattitudeを備えたcreativeでinteractiveな人物」を育てるため、教科を超えて1つのテーマについてしばらく学ぶという。そのテーマとは、例えば「human body」とか「pollution」とか。

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一見楽しそうで、自分も子どもの頃にこんな教育を受けたかった、ようにも思える。けど、IBにも疑問・問題点はけっこうあるんじゃないか。例えば

 

・成績などが標準化しづらそう。進学や転校のときどう能力を評定するのか?

・先生によって授業の質が大幅に異なりそう。

・creative, interactiveでいることが苦手な子もいる。スペシャルニーズへの対応には指針があるのか。

 

など。

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教師も、単に知識を授ける人間ではなく、good facilitatorとして機能しなくてはならない。先生もcreativeでinteractiveじゃないと勤まらないですね。 

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