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旅、ごはん、歌、臨床心理の勉強など興味のあることと、考えたことの記述

ダッコダッコ

ちょっと混雑気味の、休日快速電車で。

 

シートに座ってるママと、その膝の上に1歳半くらいの女の子。その前にお父さんが、海外旅行帰りっぽい大きなトランクと、荷物の詰まったショルダーバッグ、子供用のリュックなど全部支えながら、片手で吊革持って立っている。

 

結構疲れる状況だと思うんだけど、そこでママの膝に座ってた子が唐突に言う。

 

ダッコダッコ!

 

パパに手を伸ばしながら。

 

パパは、すぐに荷物をきちんと重ね直し、シートに座ってるママに支えやすいよう差し出すと、女の子を抱っこする!

 

ダッコダッコは、マンド(要求言語)。

それは穏やかな声で発せられ、すぐに強化された(要求していたものが与えられた=パパが抱っこしてくれた)。あの子は穏やかにまっすぐに自分の要求を伝える行動が増えるだろう。そして子の笑顔でパパの親切さも強化されていく。

 

幸福な関係だな。と、私は思った。けれど、この子みたいにちゃんとマンドを獲得したのに、大人になって自分の要求がストレートには全く言えなくなってる人も沢山いると思うんだけど、あれはどんなことがあったらそうなるんだろうか。

 

ぼんやり考えていると目的地についていた。