期限、まとめて
図書館で借りていた本の返却期限が来ていたので残りの3冊をどうするか。ちょうど春休み。いつもより時間に余裕はあるが、することも沢山ある・・・。これまでに読めなかったということは、今無理に全部読むこともない。何となく本に申し訳ないが、ざざっと読んで判断することにした。
・河合隼雄さんのエッセイ「猫だましい」
−>猫にまつわる本とたましいについての考察。読み始めるとすごく面白い。でも今回は「ざざっと読み」と決めてるので、気にならない章はとばす。
−>結果:宮沢賢治の猫出演作の立て続け解説が素晴らしかった。「セロ弾きのゴーシュ、猫の事務所、どんぐりと山猫、注文の多い〜」の4作について。
−>更に:猫絵本解説も良かったなあ。特に「百万回生きた猫」の解説。いつもながら、河合隼雄さんに解説してもらうと、色々な児童文学作品群がなぜあれほど自分の心をひいたのか、そのときどんな役割を果たしてくれてたのかということがわかる。
−>読みたくなった:「空飛び猫、綿の国星、猫と庄三と二人の女」−>早速Amazonで古本を注文したら綿の国星が届いた。すんごく面白い。
・「マシュマロ・テスト」
−>ウォルター・ミシェル博士の長期に渡る実験結果を分かり易く書いてある。報酬を先延ばしにする実行機能がどんな役に立つか、どのように育てることができるかということが報告されている。
−>すでに7割ほど読み終えていて面白かったので最後まで読んだ。心理学や科学、研究することを実際に社会でどう役立てるかについても学ぶ。
・「世界のすべての7月」
−>ティム・オブライエンの小説。読みかけてほおっておいたんだけど、ちょっと気になって別の章を読んだら読めた。群像劇だった。またとばして読みやすそうな章を読む。訳者あとがきを読む。
−>結論:うん、面白いけど、また飛行機とか乗るときに通して読もう。
それにしても、図書館便利だなあ。
日曜の講義
日曜日、とある病院で行われたある療法についての講義に参加してみた。
参加費は9,000円。1日かけて学ぶ講義。知らない病院の知らない主催者だったけど参加したのは、私がこの療法を本で学んで使っているけど実践の手順やコツみたいなことを具体的に知りたかったから。今まで「何も学ぶところのない講義」というのには遭遇したことがなかったので、今回もある程度期待していた。多少退屈な講義だったとしても、何かしら学ぶことはあるもの、とこれまでは思っていた。
最初の1時間は主催者が話すということだった。
この人の話は情報量が少なく、主張も薄く、全体的なまとまりも悪く、歯切れも悪く、知識も中途半端で、更に誰かの悪口を言うことで自分が賢いと思われたいというくだらない動機で準備されたスライドが数枚あった。また逆のねらいからか、これまでに招いた講師とこれから予定してる講師の名前を何度も羅列する。自信がないのか、話の語尾はゴニョゴニョと濁し、メイン講師に「ね?多分ですけど、ですよね?」と同意を求める。調べてから話せばいいのに。メイン講師も突然の飛び火に「ああ、多分、ですねですね」。だって。私だったら「いやちょっと何言ってるかわかりません」って言うのにな。
くだらな過ぎてすぐに出て行きたくなったが、大人なので我慢した。この主催者の講義が1時間弱。
感情のオーラが目から発されがちな私は、目を伏せていた。伏せなければ私の目は「アホアホアホアホ」とその主催者に向かってオーラを飛ばし、主催者は落ち着かない気持ちになったかもしれない。主催者は、私が目を伏せていたことに関して感謝してほしい。
その次のメイン講師の話は、主催者の話から比べるとオーガナイズされていたし、少しテンポは遅いものの、学ぶところはありそうだった。しかし、全体的に、初級の本に載っている程度のことだった。それでも講義をしたのがこの人だけだったら、1日我慢したかもしれない。しかし先ほどの主催者のくだらない1時間ですっかりやる気をなくしたので、昼休みを機に午後の講義は捨てて帰ることにした。
将来、どんな立ち場になっても、どんなに忙しくても、ああいうくだらない講義だけはしないようにしよう。